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2021-03-09

The work is completed

先日進行中だった、ヌメ革長財布のステッチ入れ直し修理の記録。

自転車をお願いしているCROWN CYCLEさんからのご依頼でした。

オーダーで作ってもらったところが閉店してしまい、修理を頼めなくなってしまった。とのこと。

こんなに長く使ってもらえるなんて、お財布としても、作り手としても嬉しいことですね。

お預かりした状態。

伝統的な手法のレザー製品では、ロウ引きした麻糸が多く使われています。

今でもそこに拘って作ってらっしゃる方も多く、これも多分そうなんじゃないかな?と思います。

化繊の糸は摩擦に強いしミシンで高速で縫うこともできますが、

強いが故に革の強度に勝ってしまう。要するに革の方が切れてしまう危険性があります。

洋服でも言えることですが、化繊がない時代は生地も縫い糸も全て天然素材で作られていて、それぞれの織り方、撚り方を変えて強度や風合いを出していました。

昔のコメディ映画で、紳士が揉み合うシーンで、ヨレヨレになったジャケットの袖が肩から縫い目からぺろーんととれちゃった姿がありましたが、化繊の糸で縫っていたら生地が糸に負けて、破れてしまうこともあります。

今回は、ステッチが丈夫な方がよい、とのことで、化繊の糸で、手縫いで入れることにしました。

まず長年蓄積された表面の汚れを、革用のクリーナーで洗浄。

乾燥した後オイルを塗り込んでクリームも塗り込んで保湿。

全てのステッチを解く。

パーツの位置関係をちゃんと記憶して。

手縫いで縫い直していきます。

何度か修理しているようで、いろんなところにステッチあとが残っていたので、

ピッチと針穴がずれないように注意して。

ズンズン縫います。が、縫う順番間違えると縫えないところが出てきます。要注意。

縫い合わせたコバ面を軽くやすりがけ。

抜けたコバの色をちょい足しして。

コバ処理材付けて磨く、を数回繰り返し。

完成。

ちょうど自転車の修理をお願いしていたので、お届けに上がりました。

OK出していただき、フェイスブックに投稿まで。

一安心。

大切な品がまた気持ちよく使えるお手伝いができて、嬉しいです。

ありがとうございました。

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