2017-08-23
キルティングコートのリメイク
ウールのキルティングコートのお直し依頼です。
遠目から見るとそんなに痛んでいないように見えますが…
袖下縫い目とポケット口、袖口が擦れて中綿がうっすら見える状態に。
薄いグレーのところはご自分で刺繍してしばらく着用していらしたそうです。
こういうお直しもまた可愛いのですが、他のところも薄くなって来たということで
別の方法でリメイクすることに。
いくつかの方法をご提案させていただいて、最終的にご依頼主からの好みを踏まえ、本革を薄く漉きかぶせる方法でリメイクしました。
袖口とポケット口は普通にステッチをかけても良いのですが、
ポンチで小さな穴をあけ、太い革用の手縫い糸で斜めにラフにハンドステッチを施しました。
使っている本革ですが、事前に水に通して色落ちの確認テストをしましたのでと通常の洗濯も可能です。
ただし色物漂白剤(酸素系漂白剤)等は使用できないので注意が必要です。
キルティングは厚地なので、縫い目や折り返しの山部分がどうしても擦れてきてしまいます。
このようなリメイクでまた新たな気分で着ることができますね。
関連記事
コメントを残す